杓子果報(読み)しゃくしかほう

精選版 日本国語大辞典 「杓子果報」の意味・読み・例文・類語

しゃくし‐かほう ‥クヮホウ【杓子果報】

〘名〙 (「しゃくしがほう」とも)
食物をたくさん分けてもらうこと。また、うまい食物にありつく好運。
※俳諧・西鶴大句数(1677)八「出来合のかき立汁に月の友 𣏐子果報も夕暮の秋」
② (形動) よい物またはよい境遇などを手に入れる好運にめぐまれること。また、そのさま。
※雑俳・柳多留‐六(1771)「品川は杓子ぐゎほうな大一座

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デジタル大辞泉 「杓子果報」の意味・読み・例文・類語

しゃくし‐かほう〔‐クワホウ〕【×杓子果報】

[名・形動ナリ]
うまい食事に恵まれること。たくさんの食べ物分け前にありつくこと。
「かかに若菜をそろへさせ、―のわが身といふを」〈浮・織留・六〉
よいものや、よい状態を得る好運に恵まれること。また、そのさま。
「品川は―な大一座」〈柳多留・六〉

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