杓・𣏐(読み)しゃく

精選版 日本国語大辞典 「杓・𣏐」の意味・読み・例文・類語

しゃく【杓・𣏐】

〘名〙
柄杓(ひしゃく)。さく。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※俳諧・犬子集(1633)一五「しゃく取てよき諸白の酒盛に ならのみやこを思ふ公家衆〈休音〉」
遊女越後(新潟県)地方でいう。
※浮世草子・日本永代蔵(1688)二「都にて蓮葉女(はすはをんな)といふを所詞にて𣏐(シャク)といへる女三十六七人」
③ セリ科の多年草。各地の山中湿地に生える。高さ約一メートル。茎には縦溝がある。根生葉は長柄のある二回羽状複葉で、小葉は卵形で羽状に裂ける。五~七月ごろ、茎頂および葉腋から花茎をのばし、小さな白い五弁花が密集した傘状の花序をつける。果実は長さ約七ミリメートルの長楕円形で緑黒色に熟す。根をヤマニンジンといい、さらして粉末にし餠をつくる。こしゃく。こじゃく。やまにんじん。〔日本植物名彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android