村松友視(読み)ムラマツトモミ

デジタル大辞泉 「村松友視」の意味・読み・例文・類語

むらまつ‐ともみ【村松友視】

[1940~ ]小説家東京の生まれ。梢風の孫。編集者を経て執筆活動に入る。プロレス芸能人テーマにした独特な語り口小説文壇新風を吹き込む。「時代屋の女房」で直木賞受賞。他に「鎌倉のおばさん」、エッセー私、プロレスの味方です」「アブサン物語」など。

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百科事典マイペディア 「村松友視」の意味・わかりやすい解説

村松友視【むらまつともみ】

小説家。東京生れ。祖父は小説家村松梢風。慶応大学卒。中央公論社で《小説中央公論》《婦人公論》,文芸雑誌《海》の編集に携わり,そのかたわら《私,プロレスの味方です》(1980年)を執筆,流行作家となる。同社退社後,小説《セミ・ファイナル》《泪橋》を発表,《時代屋女房》(1982年)で第87回直木賞を受賞。他に短編集《巷のシェイクスピア》《カミュ客人》などの著作がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村松友視」の解説

村松友視 むらまつ-ともみ

1940- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和15年4月10日生まれ。村松梢風の孫。昭和38年中央公論社にはいり,雑誌編集者をつとめる。55年エッセイ集「私,プロレスの味方です」で注目され,56年退社。57年都会人の哀歓をえがいた「時代屋の女房」で直木賞。平成9年「鎌倉のおばさん」で泉鏡花文学賞。東京出身。慶大卒。

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