デジタル大辞泉
「李恢成」の意味・読み・例文・類語
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李恢成【りかいせい】
小説家。樺太在住の在日朝鮮人2世として生まれる。早稲田大学卒。朝鮮総連中央教育部学生課,朝鮮新報社などに勤めながら創作を試みる。《またふたたびの道》(1969年)で群像新人文学賞受賞。以後《群像》などに,在日と祖国分断の問題を見据えた作品を次々と発表。《季刊芸術》に発表した《砧をうつ女》(1972年)で在日朝鮮人として初めて芥川賞を受賞した。他に《約束の土地》《伽【や】子のために》などがある。
→関連項目金鶴泳
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李恢成 イ-フェソン
1935- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和10年7月25日樺太(からふと)(サハリン)生まれ。戦後北海道に移住。朝鮮総連,朝鮮新報社勤務のかたわら創作にうちこみ,昭和44年在日朝鮮人の家族をえがいた「またふたたびの道」で群像新人文学賞,47年「砧(きぬた)をうつ女」で芥川賞。祖国朝鮮の同時代の青年群像をえがいた3000枚の大作「見果てぬ夢」(昭和52-54年刊)のあと,平成6年「百年の旅人たち」で野間文芸賞。10年韓国籍を取得。早大卒。作品はほかに「伽倻子(かやこ)のために」「サハリンへの旅」など。
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