本郷竹町(読み)ほんごうたけちよう

日本歴史地名大系 「本郷竹町」の解説

本郷竹町
ほんごうたけちよう

[現在地名]文京区本郷二―三丁目

本郷一丁目の南に位置する町屋。南は川副勝三郎など旗本屋敷、東は本郷一丁目・本郷同朋ほんごうどうぼう町、西は本郷元ほんごうもと町。本町北西方に飛地の町屋があり、同所の北は本多弥五郎と伴野庄十郎の屋敷、南は本郷元町、東は本郷元町と持組屋敷、西は土井小左衛門の屋敷であった。「御府内備考」によると当地は元和三年(一六一七)小人組の大縄拝領町屋敷となり、元禄年間(一六八八―一七〇四)の末頃に竹木商人が多かったことから竹屋たけや町とよばれ、のちにこれを略して竹町となったという。ただし寛文新板江戸絵図にすでに「竹ヤ丁」とある。「御府内備考」によれば、徳川家康に従い三河から下ってきた小人衆は、はじめ三河みかわ町・駿河台(現千代田区)辺りで大縄地を拝領、同所が元和三年に御用地となったため、当地に替地を与えられたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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