本玉(読み)ほんだま

精選版 日本国語大辞典 「本玉」の意味・読み・例文・類語

ほん‐だま【本玉】

〘名〙
眼鏡の玉の水晶製のもの。
※雑俳・川柳評万句合‐明和七(1770)義六「本(ほン)玉のまなこでねめる娵の顔」
② ほんものの宝石のこと。
※雑俳・柳多留‐一四一(1835)「ほん玉の左右へ眼鏡二つ置き」
芸娼妓の中の主だった者。
洒落本・青楼松之裡(1802)一「その内本玉ばかり、ひきぬいていかれちゃアうまらねへ」

ほん‐ぎょく【本玉】

〘名〙 (「ぎょく」は取引所で取引される証券商品) 取引市場で実際に取引されて取引所の帳簿に記入された物件をいう。⇔仮玉(かりぎょく)。〔新しき用語の泉(1921)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の本玉の言及

【アカガイ(赤貝)】より

…赤貝飯に使われるのはアカガイでなくサルボオガイ(イラスト)のことが多く,一般的にはこの両種は混同されている。近縁種のサトウガイ(別名マルサルボオ)S.satowiは殻が厚く,肋数は38本内外で,九十九里,相模湾など外海にすみ,食用とされるが,アカガイと産地が違うので,東京などではバッチ(場違いの意),またアカガイの本玉(ほんだま)に対して白玉ともいう。クマサルボオS.globosa ursusは四角形状で厚く,肋数は34本内外,瀬戸内海,有明海,大村湾が主産地である。…

※「本玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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