出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
国学者。本居宣長(のりなが)の長子。幼名健蔵、のちに健亭、春庭と称した。眼病を患い、32歳のときに失明、ために家督を養子大平(おおひら)に譲った。本居大平が和歌山に居を移したのちは、松坂に父宣長の鈴屋(すずのや)の跡を継ぐ後鈴屋(のちのすずのや)社を組織し門人を育成した。眼病を患ったのち、針医を営むかたわら国学に励み、『詞(ことば)の八衢(やちまた)』『詞通路(ことばのかよいじ)』などの名著を世に出す。前者では、活用を体系的に分類・整備したことで鈴木朖(すずきあきら)の『活語断続譜』の内容を前進させ、後者では、日本語の自動詞・他動詞の分類を、それまでの意味上のものから、文中の用法上のものへと発展させた新しいとらえ方を示す。
[山口明穂 2018年10月19日]
『『本居春庭・大平全集』(『増補本居宣長全集11』1927・吉川弘文館)』
(飯倉洋一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
江戸後期の国学者。本居宣長の長子。幼名健蔵,のち健亭と改める。後鈴屋(のちのすずのや)と号す。眼病を患い32歳のときに失明,家督を大平(おおひら)に譲ったが,家人の助けを借りて添削,著述に従事し父の学を継承,門人も400人をこえた。とくに語学の研究にすぐれ,その著《詞八衢(ことばのやちまた)》《詞通路(ことばのかよいじ)》は用言研究の上に偉大な功績をたてた。《本居春庭全集》(《増補本居宣長全集》第11巻所収)がある。
執筆者:南 啓治
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…すなわち,彼は,活用形を1等から7等までに分けて,これを図示した。本居春庭は,これを,さらに今日の六つに減じ,活用の種類を,五十音図の段によって整理した(《詞八衢(ことばのやちまた)》)。今日説くところの四段活用,二段活用,一段活用および変格活用の分類は,彼によってほぼその根幹が形づくられ,このような命名も,彼にさかのぼる。…
…本居春庭(もとおりはるにわ)による古語の研究書。1806年(文化3)成立。…
※「本居春庭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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