本地身説法(読み)ほんじしんせっぽう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本地身説法」の意味・わかりやすい解説

本地身説法
ほんじしんせっぽう

新義真言宗加持身説法説に対して古義真言宗では,本来言説も姿もないはずの,唯一絶対の実在であるところの大日如来の法身 (自性身) は,一切万象の根本的根拠 (本地) であるが,それがそのまま胎蔵界曼荼羅の中尊 (本地身) として説法をするとする。密教の教主大日如来の本質性格に関する議論 (教主義) は大別してこの本地身説法説と加持身説法説の2つがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android