本に(読み)ホンニ

デジタル大辞泉 「本に」の意味・読み・例文・類語

ほん‐に【本に】

[副]
疑いなくある事態であるさま。本当に。まことに。なるほど。「本によう似ている」「本に困ったことだ」
ばくちで、持ち金を一度に全部かけるさま。ぽんと。
「六拾目を―はり、一番にとられ」〈咄・御前男・四〉
[類語]本当まことに実に真に全くまさにまさしくひとえにせつげに現にほとほとすっかりつくづく全く以て何とも実以て真実真個真正正真しょうしん事実実際紛れもない他ならない有りのまま現実そのものしん以てかみ掛けてほんま正真正銘いかにも

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本に」の意味・読み・例文・類語

ほん‐に【本に】

〘副〙
① その事態を積極的に肯定し、時に詠嘆気持を込めて用いる語。ほんとうに。まことに。実に。なるほど。
※虎明本狂言・墨塗(室町末‐近世初)「ほんになく、ざれ事になくといふ事があらふぞ」
博打(ばくち)で持ち金を全部一度にはるさまを表わす語。
咄本・鹿の巻筆(1686)五「是がしまいじゃとて、ほんにはる」

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