末節(読み)まっせつ

精選版 日本国語大辞典 「末節」の意味・読み・例文・類語

まっ‐せつ【末節】

〘名〙
物事の本質的でない部分。つまらない事柄。些細な事柄。枝葉末節。ばっせつ。
※童子問(1707)上「雖礼儀三百、威儀三千、節文度数、粲然可一レ観、皆虚文末節、要不観焉」 〔礼記楽記
② 文章などの終わりの方の一部分。末章。ばっせつ。
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉嚢家「其日興行はセヰルラの剃手(とこや)にて、その末折(マッセツ)の終りてより」
晩年老後晩節

ばっ‐せつ【末節】

※詩辨(1891)〈内田魯庵〉「然るもなほ其末節(バッセツ)縦令(たとひ)声調は流るる如きも〈略〉未だ真正なる詩と云ふべからず」

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デジタル大辞泉 「末節」の意味・読み・例文・類語

まっ‐せつ【末節】

物事の本質的でない部分。「枝葉末節
晩年。晩節。
[類語](1些事小事枝葉細事枝葉末節末梢的二次的二義的副次的瑣末さまつ細かい細細しい煩瑣はんさ瑣瑣ささ区区ちょっとした取るに足りないたわいない何でもない愚にもつかぬ益体も無いらちも無い高が知れる些些ささ些細ささいささやかわずか幾ばくたかがいささかほんの有るか無きかちょっと一縷いちる一抹些少さしょう無駄事雑事微微つまらない無意味下らない問題外部分的派生的卑小眇眇びょうびょう由無いトリビアル

ばっ‐せつ【末節】

まっせつ(末節)

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普及版 字通 「末節」の読み・字形・画数・意味

【末節】まつせつ

小さな儀節。枝葉末節。〔礼記、楽記〕席を鋪(し)き、俎(そんそ)を陳(つら)ね、豆(へんとう)を列ね、升を以て禮と爲すは、禮の末なり。

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