末学(読み)まつがく

精選版 日本国語大辞典 「末学」の意味・読み・例文・類語

まつ‐がく【末学】

〘名〙
① 末梢的な学問。重要でない枝葉の学問。
江談抄(1111頃)五「菅家御草事〈略〉况於区々之末学。其自豈楽云々」 〔荘子天道
② 未熟な学問。また、未熟な学者後進の学生。後学。
無名抄(1211頃)「やや宗論の類にて、事なるべくもあらず。末学のため是非に惑ひぬべし」 〔張衡‐東京賦〕
③ 学者が自分のことをへりくだっていう語。浅学。〔陳書‐儒林沈不害伝〕
僧侶が主に修学すべき本宗に対して、併せて兼学する宗学をいう。
醍醐寺新要録(1620)「寅云、朱雀院御宇始被三論宗、仍為真言於本宗、為三論於末学

ばつ‐がく【末学】

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デジタル大辞泉 「末学」の意味・読み・例文・類語

まつ‐がく【末学】

重要でない枝葉末節の学問。
未熟な学問。また、未熟な学者。後進の学者。
学者が自分をへりくだっていう語。

ばつ‐がく【末学】

まつがく(末学)

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普及版 字通 「末学」の読み・字形・画数・意味

【末学】まつがく

浅学。枝葉の学。〔荘子、天道〕三軍五兵のは、の末なり。~末學なるは、古人にも之れり。先にする以(ゆゑん)に非ざるなり。

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