末の世(読み)スエノヨ

デジタル大辞泉 「末の世」の意味・読み・例文・類語

すえ‐の‐よ〔すゑ‐〕【末の世】

後の世。後の時代。「末の世までも語り継がれる」
道義仏法がすたれ、人の心がすさんだ世の中。末世まっせ
晩年
「―に内裏を見給ふにも」〈賢木
[類語](1次代後代後世後の世末代/(2末世濁世

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「末の世」の意味・読み・例文・類語

すえ【末】 の 世(よ)

① 後の世。後世。未来。
霊異記(810‐824)上「上中下の三巻を作して季(すゑ)の葉(よ)に流(つた)ふ。〈興福寺本訓釈 季 末也 葉 世也〉」
② 晩年。老年。特に、零落した身の上
源氏(1001‐14頃)松風「すゑのよに思ひかけぬ事出で来てなん、更に都のすみかもとむるを」
③ 道義がすたれ、人情の薄くなった世。末世。
※源氏(1001‐14頃)若紫「あはれ何の契にて、かかる御様ながら、いとむつかしき日の本のすゑの世に、生まれ給へらむ」

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