木隠(読み)こがくれ

精選版 日本国語大辞典 「木隠」の意味・読み・例文・類語

こ‐がくれ【木隠】

〘名〙 木の陰に隠れること。また、その場所
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「秋の色も露をもいさやをみなへし木がくれにのみおくとこそみれ」
金閣寺(1956)〈三島由紀夫〉五「西には保津川の水が木(コ)がくれに見下ろされた」

こ‐がく・れる【木隠】

〘自ラ下一〙 こがく・る 〘自ラ下二〙 木の陰に隠れる。木陰に隠れて見えない。
古今(905‐914)雑体・一〇〇四「きみが世に相坂山のいはし水こがくれたりとおもひける哉〈壬生忠岑〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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