木竹(読み)ぼくちく

精選版 日本国語大辞典 「木竹」の意味・読み・例文・類語

ぼく‐ちく【木竹】

〘名〙
① 木と竹。
私聚百因縁集(1257)二「軒端に滋かるかやは聚立(しけりたてる)木竹(ボクチク)の壺桐壺に似ず」
※浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)五「物堅い義村様でも、木竹ではあるまい」

き‐たけ【木竹】

〘名〙 (「きだけ」とも)
① 木と竹。また、木または竹。ぼくちく。
歌舞伎・𢅻雑石尊贐(1823)序幕「よもや庖丁、木竹ではあるまい」
② (木や竹は動物と違って心が無いというところから) 非情なもの。感情のないもの。木石(ぼくせき)
③ (木と竹とは種が違うところから) 互いに縁のないもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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