木活字(読み)もくかつじ

世界大百科事典(旧版)内の木活字の言及

【印刷】より

…金属活字の場合は油性インキの使用が必須となる。1313年の元の時代に,王禎が著した《農書》の中で,木活字を使用してみずからの著書を印刷したことを述べている。この《農書》の中で特に注目されるのは,活字を配列する回転活字台に言及していることである。…

【印刷】より

…金属活字の場合は油性インキの使用が必須となる。1313年の元の時代に,王禎が著した《農書》の中で,木活字を使用してみずからの著書を印刷したことを述べている。この《農書》の中で特に注目されるのは,活字を配列する回転活字台に言及していることである。…

【古活字版】より

…文禄・慶長(1592‐1615)から寛永(1624‐44)にかけてのおよそ50年間に開版された木活字による印刷本をいう。文禄・慶長の役により日本に将来された朝鮮の銅活字と銅活字本は,それまで整版(木版)印刷一本だった日本の開版界に,銅活字の新鋳を促し,新たに木活字を生んで,これが少部数の印刷に便利であったため95%までがこの新様式を採用するという大きな変貌をもたらし,古活字版時代を生んだ。…

※「木活字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」