木戸石村(読み)きどいしむら

日本歴史地名大系 「木戸石村」の解説

木戸石村
きどいしむら

[現在地名]合川町木戸石

阿仁あに川の下流域、蟹沢かにさわ山の南部山麓に位置する。天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「百七拾弐石六斗九升一合 木戸石村 せり沢村」とみえる。集落東側に中世後期の館跡があり、小字名たてしたが現存する。菅江真澄の「しげき山本」に地侍佐藤豊後が浅利氏配下にあって村を治めたという。

享保一五年(一七三〇)戸数は九五軒(六郡郡邑記)。寛政六年(一七九四)の六郡惣高村附帳では、蔵分当高四〇一石六斗八升七合で枝郷はない。

阿仁川沿いに船場があり、「梅津政景日記」元和六年(一六二〇)四月四日条に「荷上場より舟にて木戸石まで、木戸石より馬にて風張迄参候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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