木戸孝允旧宅(読み)きどたかよしきゆうたく

日本歴史地名大系 「木戸孝允旧宅」の解説

木戸孝允旧宅
きどたかよしきゆうたく

[現在地名]萩市大字呉服町二丁目

かつての御成道の南側にある。国指定史跡

木戸孝允は天保四年(一八三三)藩医和田昌景(家禄二〇石)長男としてこの家で生れ、七歳の時隣家の桂九郎兵衛孝古の養子となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「木戸孝允旧宅」の解説

きどたかよしきゅうたく【木戸孝允旧宅】


山口県萩市呉服町にある邸宅跡。明治初期の政治家木戸孝允が江戸に出るまでの約20年間を過ごした旧宅。孝允は1833年(天保4)に長州藩医和田昌景(まさかげ)の長男として生まれ、7歳のときに桂家の養子となったが、実家のこの家で成長した。通称桂小五郎、33歳のとき藩命で木戸貫治に改め、ついで準一郎と称した。実名は孝允で、号は松菊・木圭など。兵学門下生として明倫館で吉田松陰に学び、尊皇攘夷運動に参加した。維新後、名を木戸孝允に改め、新政府の要職を歴任し、西郷隆盛大久保利通とともに維新の3傑といわれる。旧宅は江戸屋横丁と呼ばれる通りにあり、木造桟瓦葺き2階建てで、孝允が誕生した部屋や浴室庭園など旧態をよく保っており、当時の藩医の生活様式もうかがうことができる。1932年(昭和7)に国の史跡に指定された。JR山陰本線萩駅からコミュニティバス「萩美術館・浦上記念館・萩地方合同庁舎前」下車、徒歩約4分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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