木下利玄生家(読み)きのしたりげんせいか

日本歴史地名大系 「木下利玄生家」の解説

木下利玄生家
きのしたりげんせいか

[現在地名]岡山市足守

陣屋敷地跡の東端近水おみず園に接してある。県指定史跡。木下利玄は明治一九年(一八八六)足守藩最後の藩主利恭の弟利永の次男としてこの家に生れた。五歳のとき上京して旧藩主の養子となり、学習院から東京帝国大学にすすみ、のち白樺派の歌人として活躍。大正一四年(一九二五)没した。寄棟造の平屋・桟瓦葺で、廂をめぐらし、正面に二間の式台付の玄関がある。上手の座敷に面して簡素な庭を設け、外観はさほど大きくはないが、背面中央から別の寄棟を延ばし、奥に向かってかなりの広さがあり、藩主一族にふさわしい規模と格式をみせる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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