木で鼻をこくる(読み)きではなをこくる

精選版 日本国語大辞典 「木で鼻をこくる」の意味・読み・例文・類語

き【木】 で 鼻(はな)を=こくる[=くくる]

(「こくる」は、こするの意。「くくる」は「こくる」の誤用が慣用化した語)
① 無愛想にふるまう。冷淡にあしらう。木で鼻。木で鼻をかむ。
浮世草子好色敗毒散(1703)三「『旦那衆の真似(まね)してはあひませぬ』と、木で鼻こくったやうな返事すれば」
※歌舞伎・金看板侠客本店(1883)二幕「さう木(キ)で鼻(ハナ)をくくった様に言はずとも〈略〉色気を付けて返事をしなせえな」
② さっぱりする。
諺苑(1797)「木で鼻をこくったやう さっぱりしたと云こと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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