期限表示(読み)きげんひょうじ

百科事典マイペディア 「期限表示」の意味・わかりやすい解説

期限表示【きげんひょうじ】

食品の消費期限に関する表示。加工食品には従来製造年月日が表示されていたが,食品衛生法JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)の改正により,1995年4月1日から〈消費期限〉と〈品質保持期限賞味期限)〉を表示する〈期限表示〉になった。2003年の法改正で〈品質保持期限〉という用語は廃止され,〈賞味期限〉に統一された(2年間は猶予)。加工技術の進歩や変化にともない,製造年月日をもとに消費期限を判断するのが難しくなり,期限を表示することになったもので,製造・加工日を含めて品質が保持できる期間がおおむね5日以内のものは〈消費期限〉として年月日が表示される。それ以上の保持期間があるものは〈賞味期限〉として,3ヵ月以内のものは年月日が,それ以上数年以内のものは年月が表示される。数年以上の保持が可能なものは,表示は省略してもよい。これらの期限表示はその食品の製造者や輸入者が設定することになっている。なお,東京都など一部の自治体では食品により製造年月日の併記を義務づけており,業者の中にも製造年月日を表示するところもある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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