期米(読み)きまい

精選版 日本国語大辞典 「期米」の意味・読み・例文・類語

き‐まい【期米】

〘名〙
米穀取引所で、定期取引目的物となった米。定期米。清算米
※天うつ浪(1905)〈幸田露伴〉一四二「期米(キマイ)売買を見限りて」
② 米の定期取引。

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世界大百科事典(旧版)内の期米の言及

【米価】より


[米価政策の変遷]
 米価は第2次大戦前には〈物価の王様〉といわれたが,それは生活に占める米の地位の高さ,商品としての量の大きさから,その価格が全物価の指標的な意味をもっていたからである。戦前の自由市場時代には米の先物取引も行われ,取引所の先物を期米(期米相場)といい,これに対し現物を正米(正米相場)と呼んでいた。1881年以降,西南戦争での不換紙幣増発によるインフレに対処するために紙幣整理など緊縮財政政策がとられた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」