朔(漢字)

普及版 字通 「朔(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音] サク
[字訓] ついたち・はじめ・きた

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は(ぎやく)。(逆)の初文。は〔説文〕七上に「の一日、始めて(よみがへ)るなり」とあり、畳韻をもって説く。西周の金文に、一ケ月の月相を四週に分かち、第一週を初吉という。吉は詰。月の形がはじめて回復に向かって実(み)つる意。は金文にみえず、ってその上限に至る意で、月の初日とする。北方とするのは、北方を上方と考えたからであろう。

[訓義]
1. ついたち。
2. こよみ。
3. はじめ、はじまる。
4. よあけ、あさ。
5. きた。
6. はじめにならす小鼓。

[古辞書の訓]
名義抄 ツイタチ・キタ・ハジメ・アラタム・ウゴカス・カスカナリ 〔字鏡集〕 ハジメ・ウゴカス・ツイタチ・キタ・アラタム・カスカナリ・ミツ・サカノボル

[声系]
〔説文〕に訴・泝の或る体としてをあげる。ともに声に従う。斥は、もとみな声に従う字である。

[熟語]
朔雲朔裔・朔易・朔・朔管朔雁・朔気・朔客朔禽・朔月朔鼓朔鴻朔塞・朔参朔霰・朔日・朔旬・朔食・朔吹朔垂朔陲・朔政・朔雪朔旦・朔・朔土・朔馬朔漠朔鄙・朔・朔風・朔辺・朔方・朔望・朔北・朔野
[下接語]
陰朔・易朔・河朔・改朔・朔・気朔・季朔・月朔・元朔・弦朔・告朔・歳朔・受朔・旬朔・閏朔・渉朔・正朔・節朔・聴朔・幕朔・八朔・頒朔・辺朔・奉朔・北朔・幽朔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android