有難山(読み)アリガタヤマ

デジタル大辞泉 「有難山」の意味・読み・例文・類語

ありがた‐やま【有(り)難山】

「ありがたい」の意をしゃれて言った語。多くは、「ありがた山桜」とか「ありがた山のとんびからす」とか続けて用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「有難山」の意味・読み・例文・類語

ありがた‐やま【有難山】

〘名〙 「ありがたい」の意をしゃれていう語。意味のない「山」を添えていうしゃれの一つで、近世、主に江戸で行なわれた。また、「山」を受けて「山桜」「山猫」などと続けていうこともある。
咄本・寿々葉羅井(1779)座頭「おっと、ありがた山と内へかへり」
※洒落本・面和倶噺(1806)三「ヲット有がたやま猫だ」

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