有性(読み)うしょう

精選版 日本国語大辞典 「有性」の意味・読み・例文・類語

う‐しょう ‥シャウ【有性】

〘名〙 仏語声聞(しょうもん)縁覚(えんがく)菩薩など、それぞれの悟りを開く本性素質。また、それを有するもの。種性。⇔無性(むしょう)
※大乗法相研神章(822頃)四「大乗基師、立比量云。所説無性、決定是有(宗)。有無二性、聖所説随一摂故(因)。如有性者(喩)」 〔円覚経略疏註‐下・一〕

ゆう‐せい イウ‥【有性】

〘名〙 雌雄区別のあること。

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デジタル大辞泉 「有性」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐せい〔イウ‐〕【有性】

生物で、雌雄の区別があること。⇔無性
[類語]無性雌雄

う‐しょう〔‐シヤウ〕【有性】

仏語。
あること。存在すること。
悟りを開く素質のあるもの。仏性を持っているもの。⇔無性

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