有効(読み)ゆうこう

精選版 日本国語大辞典 「有効」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐こう イウカウ【有効】

〘名〙
① (形動) ききめのあること。効力をもっていること。役に立つこと。また、そのさま。「有効な手段(技)」「有効期間」など。
※一年有半(1901)〈中江兆民〉附録「此巨額の金を、有効に使用し居るかを監視す可きは」
② 法律上の効果を生じること。効力があること。「有効投票数」 〔仏和法律字彙(1886)〕
柔道試合で、「技あり」に近い技のときに下す判定。抑え込みでは、二〇秒以上二五秒未満経過した場合。

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デジタル大辞泉 「有効」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐こう〔イウカウ〕【有効】

[名・形動]
ききめのあること。効力をもっていること。また、そのさま。「資金有効に使う」「有効な手段」⇔無効
法律上の効力をもっていること。⇔無効
柔道の試合で、技有りに近い技のときに下す判定。押さえ込みでは、20秒以上25秒未満経過した場合。
[補説]3は、国際柔道連盟IJF)のルール見直しにより、現在は廃止されている。
[類語]効果有益有用有利実用ユーティリティー便利重宝ちょうほう簡便軽便好都合至便便益役立つ役に立つ役立てる資する捨てたものではない

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普及版 字通 「有効」の読み・字形・画数・意味

【有効】ゆうこう

効果がある。

字通「有」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の有効の言及

【柔道】より

当身技は,柔術においては重視されたが,講道館創立後は各種の形で指導されているにとどまり,それほど発展をみていない。 一方,その思想的発展をみると,嘉納ははじめは〈柔〉の理にその原理をおいていたが,大正時代に至り,柔術の柔の理である〈柔よく剛を制す〉という説明だけでは柔道の攻撃・防御の方法は十分でなく,〈柔道は心身の力を最も有効に使用する道である〉とした。そして,〈その修行は,攻撃防御の練習によって身体精神を鍛練修養し,斯道の神髄を体得することである。…

※「有効」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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