有に従う(読み)あるにしたがう

精選版 日本国語大辞典 「有に従う」の意味・読み・例文・類語

ある【有】 に 従(したが)

① 事の成り行きのままにする。あるにまかせる。
源氏(1001‐14頃)椎本何事にも、あるにしたがひて心を立つる方もなく、おどけたる人こそ」
② ありあわせのもので済ます。ないものをむりに求めないで、あるもので間に合わせる。あるにまかせる。
九条殿遺誡(947‐960頃)「始衣冠于車馬。随有用之。勿美麗
※枕(10C終)四九「あるにしたがひ、さだめず、なに事ももてなしたるをこそよきにすめれ」

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