月賦(読み)げっぷ

精選版 日本国語大辞典 「月賦」の意味・読み・例文・類語

げっ‐ぷ【月賦】

〘名〙
① 月々に割り当てること。また、その割当。〔羅葡日辞書(1595)〕
代金などの全額一時に払わないで、月割りにして支払う方法月賦払い
※禁令考‐後集・第二・巻一六・安永四年(1775)一二月「貸金出入済方年賦月賦裁許之事〈略〉印形有之書付有之分は、年賦月賦之裁許之積り」

つき‐ふ【月賦】

〘名〙 月割りにして代金などを支払う方法。げっぷ。つきわり。
和英語林集成初版)(1867)「Tszkifu(ツキフ)ニシテ カネヲ ハラウ」

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デジタル大辞泉 「月賦」の意味・読み・例文・類語

げっ‐ぷ【月賦】

代金などの全額を一時に払わないで、月々に割り当てて分割払いにすること。月賦払い。また、その月々の支払い金。「月賦で返済する」
月賦販売」の略。
月々に割り当てること。〈日葡
[類語]割賦分割払い月販年賦

つき‐ふ【月賦】

げっぷ(月賦)」に同じ。
「―ニシテ金ヲ払ウ」〈和英語林集成

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の月賦の言及

【割賦販売】より

…売買代金の支払について,その代金の一部または全部の支払を将来に延期し,それを一定の期間内に分割して支払うことを条件とした販売方式。支払サイクルから分類すると,毎週1回支払う週賦,10日に1回支払う旬賦,毎月1回支払う月賦,毎年1回支払う年賦など,さまざまであるが,現在では月賦が最も一般的である。分割払いによる債務の決済は,最も古いものとしては,エジプトやローマにおける土地・家屋など不動産の取引にみられるが,今日のように一般の消費財の取引に広く適用されるようになったのは,早く見積もっても産業革命後であり,大量生産体制の確立と密接に結びついているといってよい。…

【丸井[株]】より

…日本最大の月賦百貨店。1931年,青井忠治(1904‐75)によって東京中野に丸二商会として個人創業された。…

※「月賦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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