月のもの(読み)つきのもの

精選版 日本国語大辞典 「月のもの」の意味・読み・例文・類語

つき【月】 の もの

月経。月のさわり。もと女房詞として用いられた。
※俳諧・紅梅千句(1655)一「かこふ外面はあしき日あたり〈正章〉 月の物のあいだはそばへおよりあるな〈貞徳〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の月のものの言及

【月経】より

…経血が強い力をもつという信仰は,たとえばアイヌが痘瘡(とうそう)の上にそれを塗る治療法などにもみられる。【波平 恵美子】
【月経の民俗】
 日本では〈月のもの〉〈月やく〉〈よごれ〉〈赤不浄〉〈血忌み〉〈ベッカ〉などともいう。初潮は女の子の性的変化の大きなもので,それをハツハナ(初花)といって,赤飯を炊き,赤い腰巻をおくって祝う風があった。…

※「月のもの」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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