最敬礼(読み)さいけいれい

精選版 日本国語大辞典 「最敬礼」の意味・読み・例文・類語

さい‐けいれい【最敬礼】

〘名〙
① 最もていねいな敬礼座礼にもいうが、立礼は、もと、神や天皇にだけ行なった敬礼で、直立不動姿勢をとり、手を膝に当て、上半身を腰のところで前に折り曲げるもの。
太政官達第一八号‐明治八年(1875)「最敬礼 即ち従前磬折にして天皇に対し及び祭祀参拝の節此式を行ふ」
軍隊などで、①を行なうときにかける号令
破戒(1906)〈島崎藤村〉五「丑松が『最敬礼』の一声は言ふに言はれぬ震動を幼いものの胸に伝へるのであった」

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デジタル大辞泉 「最敬礼」の意味・読み・例文・類語

さい‐けいれい【最敬礼】

[名](スル)
最も丁寧な敬礼。手の先をひざまで下げ、からだを深く前方に曲げるもの。もと天皇や神霊などに対する礼式として定められていた。
他人行為に対して深い敬意を払うこと。「彼の努力には最敬礼するしかない」
[類語]お辞儀会釈目礼黙礼叩頭一礼敬礼答礼握手一揖叩首低頭拝礼

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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