デジタル大辞泉
「最上級」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
さいじょう‐きゅう サイジャウキフ【最上級】
〘名〙
① 最上の
階級。程度や等級などがいちばん上であること。
※
戯作三昧(1917)〈
芥川龍之介〉三「さっき平吉が、最上級の語を使って八犬伝を褒めた時にも」
② 英語、
ドイツ語、フランス語などにおいて、形容詞・副詞がとる形の一つ。
比較の対象となる
集団の中ではその性質がいちばん強い(あるいは弱い)、ということを表わす。
もとの形(原級)とまったく違う
語形(たとえば英語では good に対する best など)をとることもあるが、多くの場合、
語尾(英語では-est)を付けたり、「最も多い」(あるいは「最も少ない」)という
意味の語を直前においたりすることによって造られる。
※哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一「『関係』なる普通観念は、比較の上に関する。即ち比較の語、比較級、最上級、
接続詞によりて表さるる所の凡ての
概念を包括す」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
最上級
さいじょうきゅう
superlative degree
文法用語。一般に,形容詞や副詞が語形替変して「最も~」の意味を表わすとき,その形をもとの形容詞 (副詞) の最上級という。たとえば,英語で big (大きい) に対して biggest (最大の) ,good (よい) に対して best (最良の) がそれぞれ最上級である。英語では2音節以上の形容詞の大部分が替変によらず,mostを前につけて「最も~」の意味を表わすが,それも最上級であるとする文法書が多い。なお,最上級が他の物との比較の概念を含まず単に「非常に~だ」の意味を表わすこともあるが,それを絶対最上級と呼ぶ。 (→比較級 )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報