最一(読み)もひとつ

精選版 日本国語大辞典 「最一」の意味・読み・例文・類語

も‐ひとつ【最一】

連語〙 (「も」は副詞)
① あることに加えて、さらに一つ
狂言記・吟聟(1660)「も一つまいれしうとどの、さんさん九こんかさなれば」
② どこかちょっとした点で状態がよくないさま。
大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉七「もひとつ面白く無い小説やな」

さい‐いち【最一】

〘名〙 最も主要であること。最高。第一。
太平記(14C後)一一「二階堂出羽入道道蘊は朝敵の最一(サイいち)武家の輔佐たりしか共」
ささめごと(1463‐64頃)上「是等のたぐひ、未来記の最一なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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