書札(読み)しょさつ

精選版 日本国語大辞典 「書札」の意味・読み・例文・類語

しょ‐さつ【書札】

〘名〙 かきもの。かきつけ。書状手紙
参天台五台山記(1072‐73)五「遂合門之僧不華言書札命以牘対」
古今著聞集(1254)五「頭の亮の書札とて、かみやがみにたてぶみたる文を、頭の中将家通朝臣のもとへもてきたりけり」 〔古詩十九首‐其一七〕

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デジタル大辞泉 「書札」の意味・読み・例文・類語

しょ‐さつ【書札】

書き物。書き付け。また、手紙。書状。
[類語]手紙書簡書信書状書面紙面信書私信私書しょ一書手書親書手簡尺牘せきとく書牘しょとく雁書がんしょ雁信がんしん消息便りふみ玉章たまずさレター封書はがき絵はがき郵便

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普及版 字通 「書札」の読み・字形・画数・意味

【書札】しよさつ

手紙。〔文選、古詩十九首、十七〕客、方より來(きた)り 我に一書札を(おく)る 上に言ふ、長く相ひ思ふと 下に言ふ、久しく別離すと

字通「書」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の書札の言及

【書札礼】より

…古文書学上の用語。書札および書札様文書を作成するに際して守らなければならない儀礼(書礼)と故実をいい,またそのことについて述べた書物も書札礼と呼んでいる。公式様(くしきよう)文書の状・啓あるいは中国の尺牘(せきとく)に起源を有する書札は,平安時代中・末期から漸次広く行われるようになり,それとともに綸旨(りんじ),院宣,御教書(みぎようしよ)といった書札様文書も成立をみる。…

【手紙】より

…用件を紙に書いて相手に伝える文書。
【日本】
 書状,書札,消息(しようそく∥しようそこ),尺素(せきそ),尺牘(せきとく)などともいう。ほかに手元において雑用に使う紙の意義もあるが,現在では用いられない。…

【脇付】より

…手紙などの書札様文書の宛名の左下に付ける語。宛名人に対して敬意を表すために用いる。…

※「書札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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