書損(読み)ショソン

デジタル大辞泉 「書損」の意味・読み・例文・類語

しょ‐そん【書損】

書きそこなうこと。また、そのもの。書き損じ。

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精選版 日本国語大辞典 「書損」の意味・読み・例文・類語

かき‐そこない ‥そこなひ【書損】

〘名〙 (「かきぞこない」とも) 書きそこなうこと。また、そのもの。書き損じ。
御湯殿上日記‐永正八年(1511)正月一日「とれそかきそこないか」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉六「書き損ひの字を削る場所で」

しょ‐そん【書損】

〘名〙 書きそこなうこと。書き損じ。
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上「其側(かたは)らに捻ぢたる紙を幾つともなく放棄したるは、蓋し已に読み了(おわ)りたる朋友手紙文稿の書損(ショソン)ならん」

かき‐そん・ずる【書損】

〘他サ変〙 かきそん・ず 〘他サ変〙 =かきそこなう(書損)
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)六「書損じたれば、其をけづてのけて書ほどに、刀と筆とを置ぞ」

かき‐そんじ【書損】

随筆蘐園雑話(1751‐72頃)「春台峡中紀行を受取りて書かれしに、一字一画の書き損じもなかりしとぞ」

かき‐そこな・う ‥そこなふ【書損】

〘他ワ五(ハ四)〙 まちがえて書く。また、へたに書く。書き損じる。書き損ずる。
源氏(1001‐14頃)若紫「かきそこなひつと、恥じて隠し給ふを」

かき‐そん・じる【書損】

〘他ザ上一〙 =かきそこなう(書損)

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