書手(読み)カキテ

デジタル大辞泉 「書手」の意味・読み・例文・類語

かき‐て【書(き)手】

文字文章や絵をかく人。また、かいた人。筆者
文字や絵、また文章をじょうずにかく人。「なかなかの書き手だ」
[類語]著者筆者作者編者訳者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書手」の意味・読み・例文・類語

かき‐て【書手】

〘名〙
① 文字、文章、画を書く人。また、書いた人。書写者。筆者。作者。
※春のみやまぢ(1280)七月七日「万葉より続拾遺にいたるまで、おのおの五ぶをかかせらるべきよし申せば、かきての奉行は具顕朝臣なるべし」
② 文字、文章、画などをじょうずに書く人。能筆家。
蜻蛉(974頃)下「かへりごと〈略〉と、かきてしてかいたり」
浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)上「かき手もかき手目利(めきき)も目利」
③ 相手の心を巧みにとらえる人。相手をうれしがらせる手腕のある人。
洒落本・蛇蛻青大通(1782)「聞いた風の通どもか、書人(カキテ)とか魂胆師(こんたんし)とか名を付て」
一本御書所(いっぽんごしょどころ)主典(さかん)の称。

しょ‐しゅ【書手】

〘名〙
官庁にあって写字をする人。写字生書記
延喜式(927)一三「凡写年料仁王経十九部〈略〉書手七人 日写七張」 〔輟耕録‐巻一八・書手〕
② 上手に字を書く人。能書家。かきて。
③ 一本御書所(いっぽんごしょどころ)の主典(さかん)の称。
西宮記(969頃)八「一本御書所〈略〉有公卿別当預書手

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普及版 字通 「書手」の読み・字形・画数・意味

【書手】しよしゆ

書き手。

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