書契(読み)しょけい

精選版 日本国語大辞典 「書契」の意味・読み・例文・類語

しょ‐けい【書契】

〘名〙 (「契」は「きざむ」で、文字符号などを彫りつける意から)
① 文字を書きつけたもの。文字で書かれたもの。また、文字。
経国集(827)二〇・紀真象対策文・策問「問、上古淳朴、唯有結縄。中葉澆醨、始造書契
仮名の会の問答(1883)〈大槻文彦〉「四十七字を覚えたらんには、人間万事、交際上より、書契記事まで、一切の事弁ずべし」 〔易経‐繋辞下〕
② 文字を記した約束手形。契約書の類。

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デジタル大辞泉 「書契」の意味・読み・例文・類語

しょ‐けい【書契】

文字で書きしるしたもの。また、文字。
証拠に用いる書きつけ。

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普及版 字通 「書契」の読み・字形・画数・意味

【書契】しよけい

文字。〔易、辞伝下〕上古は結繩して治まる。後世人、之れに易(か)ふるに書を以てし、百官以て治まり、民以て察(あき)らかなり。

字通「書」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の書契の言及

【図書・文引】より

…図書とは,朝鮮国王が発給する銅製の私印のことで,1418年(応永25)に初めて造られた。授けられる日本人(受図書人)の実名が刻まれ,これを文書(書契(しよけい))に押して使者の渡航証とした。授与に先立ち,あらかじめ印形を紙にとどめ,所轄官庁と浦所に保管して,真偽の基準とした。…

※「書契」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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