更・深(読み)ふけ

精選版 日本国語大辞典 「更・深」の意味・読み・例文・類語

ふけ【更・深】

〘名〙 (動詞「ふける(更)」の連用形名詞化)
① 深くなること。年・季・夜などが深まること。
千載(1187)雑上・九九七「はかなくも我世のふけを知らずしていさよふ月を待ち渡るかな〈源仲正〉」
② (「ふけだ(深田)」の略) 泥深い田。低い湿地。ふかだ。
平家(13C前)八「或は谷・ふけをも嫌はず、懸いり懸いり一日戦暮しけり」

ふか・す【更・深】

〘他サ五(四)〙 夜をふけさせる。夜のふけるのを待つ。夜のふけるまで起きている。
源氏(1001‐14頃)賢木御前にさぶらひていままでふかし侍にけるときこえ給」

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