曝涼（読み）バクリョウ

デジタル大辞泉

ばく‐りょう〔‐リヤウ〕【^×曝涼】

［名］(スル)夏、または秋の天気のよい乾燥した日を選んで衣類・書籍などを日にさらし風を通して、かびや虫のわくのを防ぐこと。虫干し。《季 夏》「―やうすべり敷きし長廊下／蓼雨」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ばく‐りょう ‥リャウ【曝涼】

〘名〙 夏または秋の天気のよい乾燥した日を選んで、庫などに納められていた衣類や書物・諸道具などを日光に当てたり、風を通したりして、かびや虫の発生を防ぐこと。虫干し。《季・夏》

※令義解（718）考課「慎_二於曝凉_一。明_二於出納_一。為_二兵庫之㝡_一」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【曝涼】ばくりよう

虫干し。

字通「曝」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の曝涼の言及

【虫払い】より

…〈虫振い〉〈虫干し〉〈風入れ〉〈土用干し〉などともいう。古くは〈曝涼（ばくりよう）〉といい，正倉院の平安初期の曝涼帳の記載が伝えられている。《日次紀事》には〈此月(6月)土用中，諸神社諸仏寺，霊宝虫払〉とある。…

【虫干し】より

…夏の土用のころ書籍や衣類，調度などを箱から取り出し，これに風を通してカビや虫の害を防ぎ，かつその害のあるときはこれを補修すること。〈虫払い〉ともいうが，古くは〈曝涼（ばくりよう）〉といっていた。中国で古くから行われていたが，日本でも古くから正倉院やその他の寺社で蔵物の曝涼が行われた。…

※「曝涼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」