曙光(読み)しょこう

精選版 日本国語大辞典 「曙光」の意味・読み・例文・類語

しょ‐こう ‥クヮウ【曙光】

〘名〙
夜明けの光。夜明けにさしてくる太陽の光。暁光
※中華若木詩抄(1520頃)下「漸く天明ならんとするとき、曙光うつりて、梅月が見へたるぞ」
※北の岬(1966)〈辻邦生〉「それは光というより、光の予感のようなもの、夜明け前の曙光(ショコウ)の先ぶれのようなもの、と言ったほうが」 〔唐太宗‐除夜詩〕
② (比喩的に) 前途に見えはじめたかすかな希望。明るいきざし。
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉四「千七百年代の和文は真に我が日本人心の曙光にして、恰も朦昧の雲霧を闢き晴明の影を現すが如し」

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デジタル大辞泉 「曙光」の意味・読み・例文・類語

しょ‐こう〔‐クワウ〕【×曙光】

夜明けに、東の空にさしてくる太陽の光。暁光。
物事の前途に見えはじめた明るいきざし。「解決曙光が見えはじめた」
[類語](1旭光朝日朝日影朝焼け旭日初日夕日入り日落日斜陽/(2希望望み期待光明こうみょうホープ

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普及版 字通 「曙光」の読み・字形・画数・意味

【曙光】しよこう(くわう)

よあけの光。唐・岑参〔中書舎人賈至の、早(つと)に大明宮に朝すに奉和す〕詩 紫陌に鳴いて、く 鶯、皇州に囀(さへづ)りて、春色闌(たけなは)なり

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「曙光」の解説

しょこう【曙光】

神奈川日本酒蔵元創業以来の銘柄(発売当初の酒名は「放光」)。純米大吟醸酒、純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒がある。味わいは全体的に淡麗辛口。原料米は山田錦、五百万石。仕込み水は丹沢山系の伏流水。蔵元の「熊澤酒造」は明治5年(1872)創業。所在地は茅ヶ崎市香川。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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