暗然(読み)アンゼン

デジタル大辞泉 「暗然」の意味・読み・例文・類語

あん‐ぜん【暗然/×黯然/闇然】

[ト・タル][文][形動タリ]
悲しみ、絶望などで心がふさぐさま。気落ちするさま。
「―として云うべき言葉もなく」〈谷崎春琴抄
暗いさま。黒いさま。また、はっきりしないさま。
「沖より来る響、―として湧く力」〈犀星十月のノオト〉
[類語](1打ち沈む重苦しい沈み込む気が重い気が沈む沈む/(2暗い薄暗いほの暗い小暗い木暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗澹冥冥ようとしてようほのかかすかほんのりうっすらおぼろげ薄薄淡い杳杳ようよう漠然ぼんやりぼうっとぼうとぼやっと不鮮明もやもや霞む見えにくい陰る曇るおぼろかき曇るぼやけるぼけるかすれる朦朧もうろうどろん不透明ほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ茫茫ぼうぼう不可視

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「暗然」の読み・字形・画数・意味

【暗然】あんぜん

かなしむ。

字通「暗」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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