暗涙(読み)あんるい

精選版 日本国語大辞典 「暗涙」の意味・読み・例文・類語

あん‐るい【暗涙】

〘名〙 人知れず流す涙。非運を嘆き、あるいは同情する場合や、無念をしのぶ場合などに多く用いる。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉七「不相応の事業に身を委(ゆだ)ねて、及ばぬ力の我ながら口惜しく、暗涙(アンルヰ)を呑むこと誰が業ならねば」 〔賈島秋暮詩〕

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デジタル大辞泉 「暗涙」の意味・読み・例文・類語

あん‐るい【暗涙】

人知れず流す涙。「暗涙にむせぶ」
[類語]血涙血の涙紅涙悲涙涕涙

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普及版 字通 「暗涙」の読み・字形・画数・意味

【暗涙】あんるい

人知れぬ涙。しのび泣き。唐・賈島〔秋暮〕詩 白鬚(はくしゅ)相ひ竝びて出で 兩行に

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