暗反応(読み)あんはんのう(英語表記)dark reaction

精選版 日本国語大辞典 「暗反応」の意味・読み・例文・類語

あん‐はんのう ‥ハンオウ【暗反応】

〘名〙 植物光合成で、光を必要としない化学反応炭酸ガスが、明反応によって得られた水素と結合して糖などの炭水化物をつくる過程をさす。ブラックマン反応。⇔明反応

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デジタル大辞泉 「暗反応」の意味・読み・例文・類語

あん‐はんのう〔‐ハンオウ〕【暗反応】

光合成の過程で、光が関与しない反応。明反応によって葉緑体で合成されたATPアデノシン三燐酸)を使い、炭酸ガス有機物に転化する反応。カルビン回路

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「暗反応」の意味・わかりやすい解説

暗反応
あんはんのう
dark reaction

光合成の反応経路全体のうち光エネルギーに直接に依存しない部分をいう。光合成は,光エネルギーを受けてアデノシン三リン酸 ATP および還元型補酵素 ( NADPH2 ) をつくりだす過程 (明反応) と,ATP と NADPH2 を利用して炭酸ガスを固定して糖などになる過程に分れ,この後者が暗反応である。暗反応の反応はカルビン=ベンソン回路という循環的な反応経路をなしている。

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栄養・生化学辞典 「暗反応」の解説

暗反応

 光合成のように光で誘導される一連の反応のうち,光が直接関係しない反応.

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