暗がり・闇がり(読み)くらがり

精選版 日本国語大辞典 「暗がり・闇がり」の意味・読み・例文・類語

くら‐がり【暗がり・闇がり】

〘名〙 (動詞「くらがる(暗━)」の連用形名詞化)
① 光がなくて、暗いこと。また、そのところや、暗い時。くらやみ。
今昔(1120頃か)二四「夕立の仕(した)りし程に、神泉の内の、暗(くらがり)に成て」
② 人の目につかないところ。人には知らせないところ。内証のこと。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)中「くらがりのあきなひはせふものでござらぬ」
道理に暗く、愚かなこと。暗愚
浮世草子・其磧諸国物語(1744)二「日比理にくらからぬ小文才もある人なれば、合点であらふと思ひしに、こりゃ一家中と同じ暗(クラガリ)中間でおはするか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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