暖気団(読み)だんきだん

精選版 日本国語大辞典 「暖気団」の意味・読み・例文・類語

だん‐きだん【暖気団】

〘名〙
① 暖かい地方で発生して寒冷な地方へ移動した気団層雲・霧などを伴うことが多い。〔天気予報論(1946)〕
隣接の気団よりも温暖な気団。

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デジタル大辞泉 「暖気団」の意味・読み・例文・類語

だん‐きだん【暖気団】

発生地よりも低温の地域へ移動した気団。→寒気団
隣接の気団よりも相対的に暖かい気団。
[類語]気団寒気団湿舌

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「暖気団」の意味・わかりやすい解説

暖気団
だんきだん

発現地よりも冷たい地表面に移動した気団。下層から冷却されて安定度が増すので対流がおこりにくい。地表近くで逆転層を生じることがある。空気が乾燥していればますます安定してよい天気となるが、湿っていると下層に霧や層雲ができる。小笠原気団(おがさわらきだん)は代表的な暖気団である。なお、これとは別に、隣接の気団に対して相対的に暖かい気団をさすこともある。

饒村 曜]

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世界大百科事典(旧版)内の暖気団の言及

【気団】より

…前者の場合は対流性の天候が現れ,後者の場合は大気の成層は安定で,降水現象は霧雨や霧が多い。ベルジェロンは気団の温度に関係なく,気団自体より高温度の表面を流れる気団を寒気団(k),気団より低温度の表面を流れる気団を暖気団(w)と区別する分類を加えた。これにより,気団の鉛直安定性,下からの変質の型,気団内の天気の型が区別できる。…

※「暖気団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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