暑寒別天売焼尻国定公園
しょかんべつてうりやぎしりこくていこうえん
北海道西部の日本海側にある国定公園。暑寒別、天売焼尻の両道立自然公園をあわせ1990年(平成2)に指定された。石狩(いしかり)振興局管内、空知(そらち)総合振興局管内、留萌(るもい)振興局管内の5町2村にまたがる。面積435.59平方キロメートル。
暑寒別山系とその海岸部、送毛(おくりげ)・濃昼(ごきびる)地区の海岸部および天売島・焼尻島からなり、山地型湿原を含む山岳景観と海食崖(かいしょくがい)の海岸景観が特徴。南暑寒岳東部恵岱別(えたいべつ)溶岩台地上の雨竜沼湿原(うりゅうぬましつげん)は、ペンケペタン川が蛇行し、水生、湿原性、高山性の植物群が混交する自然性の高い景観を呈しており、北海道の鳥獣保護区および天然記念物である。天売島はウミネコ、ウミガラス(オロロンチョウ)、ケイマフリ、ウトウなどの鳥類の繁殖地で、国の鳥獣保護区および天然記念物になっている。焼尻島は130ヘクタールに及ぶ原生林に約5万本のイチイ(オンコ)とミズナラ、イタヤカエデを中心とする自然林を形成し、国指定の天然記念物になっている。なお、雨竜沼湿原は2005年(平成17)に、ラムサール条約登録湿地となった。
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暑寒別天売焼尻国定公園
しょかんべつてうりやぎしりこくていこうえん
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「暑寒別天売焼尻国定公園」の意味・わかりやすい解説
暑寒別天売焼尻国定公園【しょかんべつてうりやぎしりこくていこうえん】
北海道中西部の暑寒別地域と,日本海上の天売島・焼尻島よりなり羽幌町ほか5町2村。面積435.59km2。1990年指定。暑寒別地域は暑寒別岳(1492m)を主峰とする火山群で高山植物の宝庫。東麓の雨竜沼は高山性湿原植物の群落が特色,2005年にラムサール条約登録。天売島はウミガラスの繁殖地(天然記念物)で,武蔵水道を隔てた焼尻島の中央部はオンコ(イチイ)の自然林地帯。
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精選版 日本国語大辞典
「暑寒別天売焼尻国定公園」の意味・読み・例文・類語
しょかんべつてうりやぎしり‐こくていこうえん ‥コクテイコウヱン【暑寒別天売焼尻国定公園】
北海道中西部にある国定公園。暑寒別岳を中心とする火山群、雨龍沼湿原、天売・焼尻両島からなる。雨龍沼の高山・湿原植物群、焼尻のオンコ(イチイ)自然林などがある。天売はオロロン鳥(ウミガラス)の繁殖地として有名。平成二年(一九九〇)暑寒別道立自然公園と天売焼尻道立自然公園を合体し指定。
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デジタル大辞泉
「暑寒別天売焼尻国定公園」の意味・読み・例文・類語
しょかんべつてうりやぎしり‐こくていこうえん〔‐コクテイコウヱン〕【暑寒別天売焼尻国定公園】
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