晴明(読み)せいめい

精選版 日本国語大辞典 「晴明」の意味・読み・例文・類語

せい‐めい【晴明】

[1] 〘名〙
① (形動) 空が晴れ渡って物が明らかなこと。空が明らかに澄みわたること。また、そのさま。
※日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉四「恰も朦昧の雲霧を闢き晴明の影を現すが如し」 〔白居易‐渭村雨帰詩〕
※名語記(1275)五「三月には、晴明、穀雨」
[2] 平安時代における、陰陽・天文両道の大家安倍晴明のこと。また、一般の占師のことにもいう。
※栄花(1028‐92頃)うたがひ「御みゃうじどもは、晴明(セイメイ)光栄などはいと神さびたりしものどもにて」
※浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂「旦那は清明だし。ざっと是で重荷がおりました」

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デジタル大辞泉 「晴明」の意味・読み・例文・類語

せいめい

京都大学の岡山天文台に設置した天体望遠鏡愛称。平成30年(2018)、国立天文台岡山観測所に隣接する岡山県浅口市・矢掛町に設置。東アジア最大の口径3.8メートルの光学赤外線望遠鏡で、急激に増光減光するガンマ線バースト超新星などの即時観測や系外惑星の観測を行う。
[補説]平安時代の陰陽家安倍晴明にちなむ。

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普及版 字通 「晴明」の読み・字形・画数・意味

【晴明】せいめい

明るい空。

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