精選版 日本国語大辞典 「景色」の意味・読み・例文・類語
け‐しき【景色】
〘名〙 (「気色(けしき)」から)
① 山水、風物などの趣、有様。また、物事の有様。光景。
※枕(10C終)二三「うらうらとのどかなる日のけしきなどいみじうをかしきに」
※源氏(1001‐14頃)帚木「すくよかならぬ山のけしき、木深く世ばなれてたたみなし」
② 茶道具で、鑑賞上興味を引くもの。釉(うわぐすり)の色、なだれ、窯変(ようへん)、斑紋など、主として陶器についていう。景(けい)。
[語誌]→「けしき(気色)」の語誌
けい‐しょく【景色】
〘名〙 山や川などのおもむき。風景。けしき。〔書言字考節用集(1717)〕
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六「月の影、八わた山にさし出たるに、船中おのおのいさみたち、〈略〉此けいしょくをながめいたるが」 〔宋之問‐夜飲東亭詩〕
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