晩発性先天性梅毒(読み)ばんはつせいせんてんばいどく

世界大百科事典(旧版)内の晩発性先天性梅毒の言及

【性病】より

…おもに性交によって人から人へ感染していく病気の総称で,梅毒淋病軟性下疳(なんせいげかん)および鼠径(そけい)リンパ肉芽腫(第四性病)が含まれる。俗に花柳(かりゆう)病などともいわれた。また,性病も含め,性行為によって感染する諸疾患を,性行為感染症と総称する。
[性病の歴史]
 性病によると思われる外陰部の潰瘍については,すでにヒッポクラテスの時代にすでに記載されていた。しかし長い間,性病のそれぞれについての正しい情報が得られないまま,性病による陰部潰瘍の正確な分類が行われなかった。…

【梅毒】より


[先天性梅毒congenital syphilis]
 胎児が母体内の子宮で梅毒トレポネマに感染すると先天性梅毒となる。出生直後から症状が出るものを乳児先天性梅毒,学齢期以後に発症するものを晩発性先天性梅毒という。先天性梅毒は妊娠4ヵ月以後に胎盤を通じて胎児に感染するもので,妊娠後半期に早産ないし死産を生じやすく,満期に出生しても,早期先天性梅毒の症状を示すことが多い。…

※「晩発性先天性梅毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」