時計草(読み)トケイソウ

デジタル大辞泉 「時計草」の意味・読み・例文・類語

とけい‐そう〔‐サウ〕【時計草】

トケイソウ科の蔓性つるせい多年草。高さ約4メートル。巻きひげで他に絡みつき、葉は手のひら状に深く裂けている。夏、直径8センチくらいの時計の文字盤に似た花を開く。花びらとがく淡紅色淡青色で、その内側に、糸状の紫色の副花冠が多数並ぶ。ペルーブラジル原産で、日本には江戸時代に渡来同属には花が赤色のホザキノトケイソウやパッションフルーツクダモノトケイソウ)などがある。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「時計草」の意味・読み・例文・類語

とけい‐そう ‥サウ【時計草】

〘名〙 トケイソウ科のつる性常緑多年草。ペルー・ブラジル原産で、日本へは享保一七一六‐三六)の頃渡来し、観賞用に栽培される。分枝しない巻きひげで他物にからみ、長さ四メートルぐらいになる。葉は有柄、掌状に深く五裂、裂片は披針形。夏、葉腋に径七~一〇センチメートルの一〇花被をもつ花が咲く。五枚は萼片で白、淡紅または淡青色、花弁は淡紅か淡青色を帯びる。副花冠は糸状で平らに開き、先は青、中ほどは白、基部は紫色を帯びる。果実は長楕円形で黄色に熟す。花の形を時計に見立ててこの名がある。漢名、西蕃蓮。《季・夏》
狂歌・華紅葉(1729)「とけい草と同じ墻根に葉をのして鵜のまねをする烏瓜かな」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「時計草」の解説

時計草 (トケイソウ)

学名Passiflora caerulea
植物。トケイソウ科の多年つる植物,園芸植物

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