時局匡救事業(読み)じきょくきょうきゅうじぎょう

世界大百科事典(旧版)内の時局匡救事業の言及

【地域開発】より

…しかし,世界史的にいえば地域開発は1920年代以降,国家が経済過程に介入するようになった現代社会の産物である。第2次大戦前においては,イギリスの特定地域計画に始まるニュータウン計画(ニュータウン),アメリカのTVA,日本の時局匡救事業(高橋是清蔵相による大規模な農村土木事業)が地域開発の世界史的な出発点といってよく,また不況対策をかねた地域格差是正を目的としていたといってよい。第2次大戦後,福祉国家の成立にともなって,各国とも福祉政策の一環として都市・農村問題の解決と地域格差是正を目ざす地域開発が行われるようになった。…

※「時局匡救事業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」