精選版 日本国語大辞典 「是」の意味・読み・例文・類語
ぜ【是】
〘名〙
① 道理にかなったこと。正しいこと。一般がよいと認めること。
※正法眼蔵(1231‐53)四禅比丘「ともに是にあらざるを是と執せる」
※滑稽本・風来六部集(1780)放屁論「子が辞(ことば)甚だ是(ゼ)なり。去ながらいまだ道の大なる事をしらず」 〔易経‐繋辞下〕
② 満足な状態にあること。都合よく事が運ぶこと。
※徒然草(1331頃)二一一「是なる時はよろこび、非なるときはうらみず」
ぜ‐・す【是】
〘他サ変〙 是とする。正しいとする。よいとする。
※高野本平家(13C前)二「心おのおの執あり。彼を是(ゼ)し我を非し、我を是(ゼ)し彼を非す、是非の理誰かよくさだむべき」
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